光でデコボコ模様を作る(上級編)
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このページは上級編です
PythonとGoogle Colabノートのどちらも分からない方は、よりお手軽に模様を作れる🐣 初級者向けのチュートリアルをご参照ください。
Swell by Lightとは?
Swell by Light(熱光学式2.5次元印刷) は、光を当てると膨張する特殊なペーストを使用し、手で触ってわかる凹凸模様を作る方法です。
光を吸収する部分の温度が上がって膨らむので、印刷した模様に応じた凹凸模様ができます。
用意するもの
- 虫メガネ / 100ワット以上のライト のどちらか
- サングラス
- 軍手
- 熱膨張ペースト
- 布用ボンド
- 紙コップ のような 使いすてのいれもの
- 割り箸 / 使いすてスプーン のどちらか
- プリンター
- ハケ / ヘラ のようなペーストをのばせるもの
ステップ1:🎨 模様のデザイン
パソコンやスマホで模様を自分で描いたり、探してダウンロードしましょう。次のステップで、プログラムは暗い色の部分を膨らむ部分として認識します。なので、どの色の柄でも大丈夫ですが、白背景に黒色の柄だとより確実です。
ステップ2:👩💻 模様画像の最適化
パソコンで Python を実行できる場合:
- sbl-optimizer の GitHub リポジトリのマニュアル通りに、模様画像を最適化してください。
それ以外の場合:
- コードを理解したい場合:上級版Google Colab ノートを使って、模様画像を最適化してください。
- プログラミングなしで、ただ sbl-optimizer を使いたい場合:簡易版 Colab ノートを使って、模様画像を最適化してください。
ステップ3:🖨️ 最適化した模様画像の印刷
最適化した模様画像を紙へ印刷してください。
ステップ4:🧪 ペーストとのりを混合
熱膨張ペーストと布用ボンドを混ぜます。 同じ量ずつを紙コップへ入れ、割り箸やスプーンで混ぜてください。 紙の模様を作りたい範囲に塗り広げられる分量を作ってください。
ステップ5:🧹 混合物を紙へ塗布
ステップ4でできた混合物を 紙の何もプリントしていない方に 塗布してください。 ハケやヘラを使って、なるべく平らに塗布してください。
ヒント: 分厚く塗るほど、大きな凹凸になります。
ステップ6:🌪️混合物の乾燥
紙に塗布した混合物がある程度乾燥するまで待ってください。
速く乾かしたいときは、ドライヤーを使ってください。
ヒント: ドライヤーを使うときは、紙が熱くならないように気を付けてください。熱くなりすぎると、混合物が膨らんでしまいます。
ステップ7:😎保護具の着用
光を当てる前に、軍手とサングラスを装着してください。
ヒント: 光を紙に当てると、紙が熱く眩しくなります。軍手とサングラスで光と熱から身を守りましょう。光の当たっていない部分を持つと、素手でも大丈夫な温度ですが、念のため軍手をしておくと安心です。
ステップ8:🌞 光の照射
混合物がある程度乾いたら、光を当てて模様を膨らませましょう。
🌞🔍虫メガネの場合:
- 模様や絵を印刷した方に、虫メガネで日光を当ててください。黒い部分が膨らみます。
- 煙が出たら、光が強すぎます。光の円を大きくしてください。
- 膨らまない場合、光りが弱すぎます。光の円を小さくしてください。
💡100ワット以上のライトの場合:
- 模様や絵を印刷した方に光を当ててください。黒い部分が膨らみます。
- 煙が出たら、光が強すぎます。紙をライトから遠ざけてください。
- 膨らまない場合、光りが弱すぎます。紙をライトに近づけてください。
ヒント: 作業が終わったら、安全のために虫メガネを屋内に片付けてください。ライトを使用した場合は、電源を切り、本体の温度が下がるのを確認してください。模様が膨らんですぐに触ると熱いので、30秒くらい待ってから触りましょう。作業中、太陽を見ないようにしましょう。
💡 Swell by Lightの応用アイデア
- 手紙やおりがみに凹凸模様をつけてみる
- 絵に凹凸をつけてみる。ステップ4の後に、乾いた混合物の上から絵を描くとできそうです
- 動物の形や、好きなマーク・模様を膨らませる





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